聖徳記念絵画館
夏なので、美術館巡りです。
というか、新聞屋さんが景気よく下さったので。
先日のそごう美術館の教訓を忘れていなかったので、防寒対策はバッチリ。ちょっと厚めのスカーフを持っていきました。が・・・
設備等について
暑い。
全然前知識なしで行ったのですが、防寒対策は全く必要なかったです。
というのも、冷房がない!からです!!
建物自体が歴史あるもののようで、エアコンなどない時代のものなのでしょうか。
館内は数台の扇風機さんたちが頑張って空調してくださっていました。
受付の方がおもむろに渡してくれたおてふきはそういう意味だったのですね〜納得。
ちなみに来館者は私のほかにもちらほらといったところ。
ただ、やっぱり歴史ある建物ということで、入ってすぐの中央部分の吹き抜けは素晴らしいものです。
最近新しくなった東京駅のような感じでしょうか。規模は小さめでしたが。
あと、ステンドグラスもはまってましたね。ゴシックというか、ちょっと堅い感じのデザインでした。
展示物について
明治天皇のご生誕からお亡くなりになるまでの場面を80の絵画で紹介されていました。
絵のほかには、明治天皇が寵愛された馬の剥製と骨が展示されていました。
絵画は大きく、見上げるくらい。その前に一枚ずつ短い解説のプレートが置かれています。
じっくり見ていると巨大な絵巻物の上を歩いている感じ。あるいは超巨大紙芝居?
前半の40点は日本画、後半の40点は西洋画です。
明治といえばまさに動乱。NHKの大河ドラマでもたびたび取り上げられていて、今の八重もかぶってくる時代なのですよね。
絵画に載っている人物について「これは誰誰」といった注釈もあるのですが、知っている人がいっぱいです。
西郷さんとか大久保さんとか木戸さんとか、八重で言ったら会津の殿様とか。結構見ていて飽きません。
さらに日清・日露戦争もあり、後半は戦争に関する絵も出てきます。
まさに「絵画に見る幕末・明治の歴史」といった感じでした。
ワンフロアなのですが、じっくり見て回ると意外と時間がかかって2時間ほどでした。
時期によって展示が変わるわけではなさそうなので、何度も行くかというとそういう場所ではない気がしますが、一度しっかり見ることができたのはよかったと思います。
印象に残ったのは、絵はあまり関係ないのですが、五箇条のご誓文と教育勅語と皇后がお茶の水大学に送ったお歌(「磨かずば〜」というやつです)。
どれもなんとなく知っていて、たぶん歴史とかで習ったのでしょうね。
でも、こういうところでふっと出てくると、改めてじっくり読めるというか、自発的に読んでみようという気になるというか。
教科書的に「ハイどうぞ」と言われても、「うっ」となっちゃう性格だからかもしれないですが、教室の外で、じっくり対面できたのは貴重だったと思います。