デブサミ2012 二日目(Scrumで組織改革・アジャイルマニフェストディケイド・ライターズ・フィロソフィー・From Legacy to Agile 〜レガシー開発からアジャイル開発へ〜)

2日目は午後から最後まで参加しました。

うろ覚え概要メモと所感です。
講演資料は徐々にアップされるとのコトです。

Scrumで組織改革

DeNAでのスクラム実践事例の報告。

  • 海外のチームがスクラムをやっていたのがきっかけ
  • 現在の組織・チームの課題を洗い出し、それをスクラムで解決する
  • 工夫
    • 1日2回のスタンドアップミーティング(海外との時差のため)
    • 準備不足の解消:スプリント0のテンプレートを考えて作成
    • 認定スクラムマスター研修を受けて展開する
    • ストーリーの上の概念を「エピック」として名づける
  • メッセージ:スクラムはシンプルだが、実際に回すのは難しい。しかし得るものもある。
所感

スクラムの事例を時間軸に沿って紹介していました。
現状の問題点について、経営陣・開発者・マネージャ?にそれぞれ聞いていた点や、おそらくなぜなぜ分析で課題まで落とし込んでいる部分を、さらっと話されていましたがもうちょっと聞きたかった気がします。
ほかのセッションでもありましたが、やっぱり実践するのは難しいのだなぁと感じます・・・

アジャイルマニフェスト ディケイド

仮面ライダーがたくさん出てくる熱いセッション。

  • 人工のソフトウェアとソフトウェア開発
  • 自然のソフトウェアとソフトウェア開発
    • ソフトウェアの本質を体現するソフトウェア
      • 仕事・業務から離れたもの
      • 使われること:使わないとわからないもの
      • システム全体:ソフトのほかにもいろいろと考えるべき
      • 変更に対応できる=「ソフト」:育てる
      • お客さんが使って、「こういうことね!」と思ったモノがソフトウェア!
  • ウォーターフォールという大きな正義が環境の変化によってうまく回らなくなってきた
    ⇒自分にとっての正義を一人一人が考える(ニアイコール アジャイル?)
  • アジャイル」について
    • 名詞ではなく形容詞であり、あり方・度合いを表すもの
    • 人工を自然に似た形で行おうとする取り組み
      • 現在のアジャイルは開発部分にのみ焦点を当てているが、自然を目指すなら全体をカバーする必要がある
        ⇒ドキュメントとして読みやすくコードを書く、思っていることをコードにする など
    • 「すべての現場に当てはまるなにか」ではない。そもそもまったく同じ現場はない。
      • なぜやっているのかを一人一人が考える。
      • 名前にとらわれない
  • すぐできること
    • 12の原則を自分のコンテキストにあてはめてかみしめながら読む
    • 自然の文化を学ぶ
所感

ネタとテンションに圧倒されて処理しきれず、結局何が言いたかったんだろう・・・??となってしまいましたが、「伝えたいことがあるんだ!」というパッションは感じました。
名前にとらわれないこと、現場で個々に考え工夫していくこと、というテーマのほかに、「現在のアジャイルは開発部分しかカバーしていない」という考えが出てきました。これまであまり意識していなかったので、ハッとしました。というか、「開発手法」なのだから開発部分だけカバーしていればいいと思っていたので・・・すっかり名前にとらわれていました。
また、「ソフトウェアは頭の中にある」という考えも衝撃でした。すべての物事は受け手の認識によって初めて受け手にとっての価値が決まる・・・大学で散々社会学やってたはずなのに全然気づいていませんでした・・・・とくにソフトウェアは明確に形がない分、受け手がどう認識したかという主観以外で価値を決めるのが難しいっぽいので、この言葉は心に刻むべきですね。

ライターズ・フィロソフィー――IT業界で書いて食っていくひとたちの哲学を聞こう(仮)

IT業界関連の記事を書き、雑誌を編集した経験のある方たちによるLTとパネルディスカッション。
メディアの変化により個人でも情報を発信できるようになった現在、プロの物書きは何を考え何をしていくべきなのか、的な問題意識での企画のようでした。

響いた言葉・議論のみ抜粋。意訳ありです。というか、解釈というか・・・

  • プロとして4〜5年仕事をしていれば社会人としての力はついてくる。外ではやっていけないと思う人は、中でも実はやっていけていない。
  • メディアの多様性は読者の多様性でもあるが、職業人の(形態の?)多様性でもある
  • 大規模なメディアや会社の中にいても、「人」で仕事が来たり評価される時代になっているため、セルフブランディングは組織の中でもすごく大事
  • 10年やると1つのスキルが身に着く。やって悪いことは何もない。
所感

タイトルが最後まで(仮)www
ずっと文系で、大学でも文章書くサークルに入っていたこともあり、就職活動でも始めライター・編集系を意識していたこともあり、とても興味あるセッションでした。もっといろいろじっくり聞きたかったです!パネルディスカッションの場合、某セッションのようにたっぷり時間があるといいと思います。
以前本で、ブログなどを通じてブランディングしていくというのを読みました。現在ではSNSツイッターなどでも出来ますね。
ブランディングする方向性を絞ると効率的、というような話がちらっと出ていましたが、そういった戦略的な行動は「完全計画型」の人向きだなぁと感じました。当然人生は短いので効率的なほうがいいのでしょうが、自分に引き寄せて考えると、まだまだ方向どころか五里霧中状態。計画が立つのはもう少し先なのかな、と感じました。

From Legacy to Agile 〜レガシー開発からアジャイル開発へ〜

LTッぽい形式の第1部、質疑応答の第二部、特別ゲスト参加の第三部の構成。オフィシャルには二部構成だった気もしますが・・・
あと、確信犯的時間延長。

  • 三周回ったおれたちのアジャイル
    • 職場のチームでのアジャイル実践事例紹介
      • 導入プラクティスは割と共通
      • CIが大人気
      • アレンジを恐れない:本に合わせると実情に合わないため続かない。現場に合うようにする。
      • もっとチームをよくしたい!という飢餓感がある
      • 「今までやってきたことに名前が付いていることを知った」:名前にとらわれていない
      • 守破離
      • 見える化は他職種とのコミュニケーションツール
    • 次は君の番
  • レガシー開発の現実
  • 質疑応答・座談会?(アジャイル誤解あるある)
    • お客さんのコントロールはマネージャの仕事。
      • Noと言えるマネージャは強い。
      • マネージャが戦うための武器を開発メンバが準備することで、信頼関係ができる。
    • ペアプロの生産性
      • 教育にはすごくいい
      • 困ったときほどやるべき。時間と品質両面でお得。コードレビューを考える。
    • 見積もりとスケジュールについて
      • スケジュールを確定させることはアジャイルかどうかを問わず難しい。
      • 正確さに命をかけるより、外れた時にどうするかを前もって決めておく
      • レガシーだと100%のものを出さないとだめだが、アジャイルでは95%を出して、あとのはおいおい・・・とできるところが違う。
      • お客さんと話していく、信頼関係を構築していく、まきこんでいくことの重要性
    • アジャイルな見積もりと計画づくり』
      • チームが5〜6人以上の時は読むべき。
  • キャリアデザイン〜Web系ほんとのところ
    • 転職支援でよく言われる「経験ないとダメ」は、そんなことない。
    • Web業界目指すには
      • アンテナを張る。興味を持って調べる
      • 覚悟を持つ。:何が怖くてそれができないのか?を考える
      • 開発を楽しめるか?
    • 10年後のアジャイル
    • チームの楽しさ
      • 個人プレーで勝っても仕方ない。チームで勝つ
      • 個人が楽しければ、みんな楽しい
    • 自分の感覚を信じること
所感

良くも悪くも、本音、という感じでした。平々凡々な人間からするといろいろ破天荒なドワンゴの内情というかいろいろを聞けて、別世界ファンタジーぽくて面白かったです。
いろいろとハッとするものはありましたが、一番はやっぱり「開発を楽しめるか?」。正直、開発ってどんなだっけ・・・という状況。自主的な学習もしていないし。しかもあまりコーディングすらすらできるほうじゃないので、楽しい感覚はあまりないのですよね。。。
あと、情報のキャッチアップ。最近でこそ調べたりしだしましたが・・・続く・・・かな??
・・・うん。向いてない気がしてきましたwww
どこかで何かシード的なものがはじけませんかね〜